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金持ちと貧乏紙一重

博打に奔走、流れる資金湯水の如し

 相続遺産、億単位、次から次に手続き済めば、手元資金自分のものと、競馬・競艇次へから次に駆けずり周るも鳴かず飛ばず゛のコンコンチキ。

 ある日尋ねてきた金持ち友人、忙しく車もベンツとシャレ込んで、こちらも仲間に呼び込むつもり。

友人「いや、忙しいよ。今日、付き合ってほしいんだけれど時間を見てほしい。」

私  「いいよ、丁度時間に余裕がで゛きたところだからね。」

友人 「いや、良かった。現地で車に乗っていてほしいんだよね。」

私  「ところで、そんなに忙しい理由は、なんなのさ」

友人 「競艇が戸田と平和島だろ、競馬が大井と福島・阪神・と全部で六十レースあるからね。」

私  「おいおい、そんなにレースをやったらいくら金があってもつづかないでしょ。」

友人 「いや、おら、生涯やり続けるんだ。それに現金見るとやりたくなるんだ。」

私  「まるで、薬物患者だね。」

友人 「兎に角、車に乗ってよ。」

私  「分かったよ。」

友人 「何しろさ、レースの時間に間に合わなきゃどうしようもないからね。宝くじだつて買わなきゃ

    あたらないから」

私  「そりゃそうだけれどね。じゃ、今年になって幾ら投資して幾ら配当があつたの?」

友人「それを聞かれるとよわいんだな。今年に入って投資した総額は、二千万円くらいだな。」

私 「じゃ、獲得した配当金は、幾らなの」

友人「それがね、むにゃむにゃなんだ」

私 「ねえ、そのむにゃむにやとは、どういう意味なの」

友人「だから、むにゃむにゃ」

私 「分かった、配当は、ゼロなんだ。つまり何も当たっていないと言うことなのだね。」

友人「まあ、早い話がそういうこと。昨日は、421と124を五万円づつ競艇券を買ったのさ。」

私 「随分、買ったね。」

友人「ばか言っちゃいけない。だいたい一レースで四十万円や五十万円当たり前。」

私 「それじゃ、幾らあっても足りないはずだね。」

友人「だから、忙しいんだよ。」

私 「そのレースどうしたの。」 

友人 「それがへさ、421で走ってゴールするかと思い、配当わもらおうとして窓口で並んだのさ」

私  「おお、当たったのか」

友人「ならいいんだよ。それが、後ろのほうでざわめいているからどうしたのかレースゴールを見た」

私 「何があったの」

友人「三号艇が沈没したのにひっかかって1号2号4号の艇が全部巻き添えくらい三号艇に乗り上げて

   レースは、無効だって。当たっていれば配当が三百万円程度になったのに」

私 「投資したお金は、どうしたの」

友人「うん、投資分は、十万円もどったけれど、三百万円が十万だものな」

私 「いくらやっても、所詮博打、そんなに大きなお金を賭けずに遊び程度にしたら。」

友人「それじゃ、競艇に取られっ放しだから気がおさまらない。」

私 「わかった。では、競艇選手になれば・・・・・」

友人「馬鹿いっちゃいけない。年齢制限があるからね。」

私 「では、競艇場の株を買ったらいいのに」

by warau_1 | 2009-06-27 13:32 | 笑う門には福が来る