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    犬は、予見していた!

     新人立候補者の敗戦の言

 押され押されて、イザ選挙に立候補。新人議員への道を

まっしぐら。しかし、必ず通過せにゃならぬ登龍門が選挙。

 選挙となれば、名前を連呼する候補者、政策を語る人

握手を人々に求める候補者と千差万別。

 ここに青年新人立候補者登場。当年26歳。声は大きく

生きは良いが、無名の新人。キャリア組み立候補者に

大きく水を空けられている。

 青年 「皆様、この度、立候補致しました明智小五郎です。

     皆様の清き一票を是非とも明智によろしく・・・・」

 と連呼するも振り向く人もなく、孤独な戦いの通勤ラッシュ。

 青年 「皆様、どうか、この明智を国会に送ってください。」

 やはり、振り向く人もなく、ただ一人佇み演説する彼の前で

ホームレスのおじさんが、地べたに座りじっと彼を見詰める。

 青年 「お父さん、ご苦労様です。ご通勤の皆様、おはよう

     ございます。」

 ホームレスのおじさん、一緒になって頭を下げている。

 青年 「ご通行中の皆様、何卒、皆様の清き一票を・・・」

 そう言いながら宣伝カーに乗車。

 青年 「皆様、ご清聴ありがとうございます。」

 とその時、一匹の犬が宣伝カーの後から軽く走り追跡

 青年 「そこのお犬様、応援感謝します、明智をよろしく」

 犬  「あんうーーーーん、あんうーーーーーん」と吼える。

 まさに、お犬様が「暗雲」と予告した通り、青年は落選。

 青年 「お猫様にも挨拶したのになぁーーーー!」

  にゃんともならない選挙戦でした。   

by warau_1 | 2006-02-09 10:25 | 小話アラカルト