恋に焦がれて、覗いてみたら・・・ぎゃぁ!
忙しさを理由に、そりゃ無いよ!
人の世、生き血をすする者、漁夫の利生かして懐肥やす者、数々
あるある金儲け。究極言えば、道路横行する人それぞれが、全て札束
に見えるとか。金の権化に成り果てて、見境つかぬ金儲け。
「時は金なり」地で行って、「この世の中は、金を握った者が勝ち」
と豪語して、金のためならトイレの便器に手を入れるのも朝飯前と心に
見えぬ人間性。知り合う人物、皆金の種。種にならなきゃ肥料にしちゃう。
そんな女性が約一人、たまたま居たよおっかさん。持ってるバッグ
日に日に太り、やがてパンパン破裂しそうになって、抱えてカバンを持
ち歩く。一度でいいから中身を見たいと思いつつ、チャンス中々来やし
ない。
年の頃は、五十五歳いい女、トイレに行くにもバッグを抱えつかの間
も手から離さぬ慎重さ。さすが銭の権化と尊敬の眼差し抱きつつ、中身
は金の延べ棒か札束か果てまたダイヤモンドか高級時計と想起する
もの全て高価な値打ち物。
それでも中身を見る機会に恵まれずとうとうあきらめかけていたある
日、携帯電話するのに電波事情の良い場所に移動、その時チャンス到
来と、そっと中身を覗き込む。
驚く無かれ、中には、ゴミの山また山。
私 「ごめんなさい。今、電話の最中にカバンの中をちらりと・・・・・」
彼女「えっ、見たの見たのね。驚いた?」
私 「あのー、バッグに入っているものは、お金の種ですか?」
彼女 「みりゃ、判るでしょ。ゴミよ。私のバッグは、ゴミためなのよ。」
私 「だってそんな高級な皮バッグ。買えば十万円は下らないでしょ。」
彼女 「ああ、このバッグ。三十八万円よ。」
私 「そりゃ、バッグが可愛そうだよ。もったいない。どうしてそうなるの?」
彼女 「だって、家に着いたらバタンキュ。翌朝出るときゃ必要な化粧品
など入れるでしょ。毎日新たな化粧品入れるだけ重くなっちゃうの。」
私 「ちょっと待って、家に帰宅してバッグの中身を入れ替えないの?」
彼女「そんな時間もったいないのよね。」
私 「では、なぜゴミためになっちやうの?」
彼女「鼻をかんだり、チョコレートをバッグにぶちまけて、ゴミはバッグに実
は、私の口の中よ。」
私 「すると先日のチョコレートの粒が平たく歪んでいたけれど」
彼女 「ああ、あれは、バッグの中で一度溶けたり潰れたりしたかも・・」
私 「ああ、それでチョコレートが薄茶色になり、歪んでいたのですね。」
彼女 「そ、そういうことになるわね。でも、中身は、同じだからさ・・ね!」
もらって食べたチョコレートの味がジワーッとのど元に浮かび来る。
彼女 「それに人様とお話している時にゴミを捨てに行く時間がもったいない
でしょ。」
私 「道理でいつも話しながら『バッグの中をひっくり返し探し物をしている
な』と思っていましたよ。」
彼女 「そうなのよ。このゴミための中に化粧品やボールペン、タバコ、ライ
ターがうずもれているので、それを探すのが一苦労なのよね。」
私 「それなら、毎晩、ゴミだけでも取り出して捨てれば良いのに。」
彼女 「それができるくらいなら苦労しないわよ。」
と言いながら頬と額の汗を拭いたティッシュを「ポイッ」とバッグの中に。
そして、カバンの中をいじりながら
彼女 「あったぁ!タバコ。」
と嬉しそう。屈託の無い中年金持ち女性の生姿に、口が閉まらず
これぞ本当の「口開先に立ちっぱなし」なり。
人の世、生き血をすする者、漁夫の利生かして懐肥やす者、数々
あるある金儲け。究極言えば、道路横行する人それぞれが、全て札束
に見えるとか。金の権化に成り果てて、見境つかぬ金儲け。
「時は金なり」地で行って、「この世の中は、金を握った者が勝ち」
と豪語して、金のためならトイレの便器に手を入れるのも朝飯前と心に
見えぬ人間性。知り合う人物、皆金の種。種にならなきゃ肥料にしちゃう。
そんな女性が約一人、たまたま居たよおっかさん。持ってるバッグ
日に日に太り、やがてパンパン破裂しそうになって、抱えてカバンを持
ち歩く。一度でいいから中身を見たいと思いつつ、チャンス中々来やし
ない。
年の頃は、五十五歳いい女、トイレに行くにもバッグを抱えつかの間
も手から離さぬ慎重さ。さすが銭の権化と尊敬の眼差し抱きつつ、中身
は金の延べ棒か札束か果てまたダイヤモンドか高級時計と想起する
もの全て高価な値打ち物。
それでも中身を見る機会に恵まれずとうとうあきらめかけていたある
日、携帯電話するのに電波事情の良い場所に移動、その時チャンス到
来と、そっと中身を覗き込む。
驚く無かれ、中には、ゴミの山また山。
私 「ごめんなさい。今、電話の最中にカバンの中をちらりと・・・・・」
彼女「えっ、見たの見たのね。驚いた?」
私 「あのー、バッグに入っているものは、お金の種ですか?」
彼女 「みりゃ、判るでしょ。ゴミよ。私のバッグは、ゴミためなのよ。」
私 「だってそんな高級な皮バッグ。買えば十万円は下らないでしょ。」
彼女 「ああ、このバッグ。三十八万円よ。」
私 「そりゃ、バッグが可愛そうだよ。もったいない。どうしてそうなるの?」
彼女 「だって、家に着いたらバタンキュ。翌朝出るときゃ必要な化粧品
など入れるでしょ。毎日新たな化粧品入れるだけ重くなっちゃうの。」
私 「ちょっと待って、家に帰宅してバッグの中身を入れ替えないの?」
彼女「そんな時間もったいないのよね。」
私 「では、なぜゴミためになっちやうの?」
彼女「鼻をかんだり、チョコレートをバッグにぶちまけて、ゴミはバッグに実
は、私の口の中よ。」
私 「すると先日のチョコレートの粒が平たく歪んでいたけれど」
彼女 「ああ、あれは、バッグの中で一度溶けたり潰れたりしたかも・・」
私 「ああ、それでチョコレートが薄茶色になり、歪んでいたのですね。」
彼女 「そ、そういうことになるわね。でも、中身は、同じだからさ・・ね!」
もらって食べたチョコレートの味がジワーッとのど元に浮かび来る。
彼女 「それに人様とお話している時にゴミを捨てに行く時間がもったいない
でしょ。」
私 「道理でいつも話しながら『バッグの中をひっくり返し探し物をしている
な』と思っていましたよ。」
彼女 「そうなのよ。このゴミための中に化粧品やボールペン、タバコ、ライ
ターがうずもれているので、それを探すのが一苦労なのよね。」
私 「それなら、毎晩、ゴミだけでも取り出して捨てれば良いのに。」
彼女 「それができるくらいなら苦労しないわよ。」
と言いながら頬と額の汗を拭いたティッシュを「ポイッ」とバッグの中に。
そして、カバンの中をいじりながら
彼女 「あったぁ!タバコ。」
と嬉しそう。屈託の無い中年金持ち女性の生姿に、口が閉まらず
これぞ本当の「口開先に立ちっぱなし」なり。
by warau_1 | 2006-05-11 02:48 | 片付けられない症候群