旅は道連れ、世は情け !

道行も貧乏街道共連れじゃ、金のなる木も生えやせぬ !

この世を過ごすにゃ金が要る。「金がなくとも生きられる」と強がり言っても所詮

強がりに過ぎないけれど、人の心は、心で動く。されど貧乏街道歩くには、心なくして

行けやせぬ。

 見れば見るほどホームレス。それでも何とか体裁整え、少しは増しになりたいと

ビルのガラスに自分を映し、身なり整え知人を訪問するつもり。

 訪問先の入り口に「御用の方は、河原の小屋においでください」と書いてある。

まさかと思い尋ねれば、家族そろって豪邸捨てて、河原に住まいを移したと言う。

 新聞記者の旦那様、何も言わずに小屋に招きいれ、語るも涙、聞くも涙の物語。

せめて、命の限り共に歩こうとしっかり握った互いの手のひらにゃ、じっとりべっとり

脂汗。旦那様の友人が手渡すペーパー覗きみりゃ、つらつら書かれた顛末に

泣かずにおれない物語。これぞ、本当の「かわら版」と大事に胸に仕舞い込み、

明日の命のぬくもりを大切に持ち帰る己の姿、そこにあり。

先輩「ねえ、A君、こんな記事を読んだことあるかな」

A君「そうね、すさまじき生活の姿がそこに浮き彫りとなっているね。」

先輩「でしょ、彼を訪ねて心が揺れた。一流新聞記者の成れの果てではね」

A君「それほどすさまじい思いをされたのですね。」

先輩「彼は、私の友人、このまま放置できないよ」

A君「先輩、では、このレポートを出版しましょう。売上金は、全部彼に」

先輩「君もいいこと言うね。じゃ、早速、企画書作成して対象出版社に持ち込もうよ。」

 先輩の心が動き、A君の心が動いた。やがて出版物として大変な販売部数に達し

再び豪邸に戻れる日が来る希望が出てきたと周りの心がゆらゆら揺れて

心輝き、頬も輝いた。共に歩む心には、上も下もありゃしない。

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by warau_1 | 2007-06-01 17:50 | 小話アラカルト