2009年 06月 12日 ( 1 )

金持ち必ずしも幸せにあらず

相続に揺れる人の心のあさましさ !

人の命は儚くて悲しみのみが残るのが、貧者の理、金と骨肉の争いを残すのが金持ちの理。

それまで、仲良く過ごしていた兄弟が親の他界に豹変し、次から次に繰り出す意地と意地の

ぶつかり合いが、気づいてみれば、何もなし。

兄 「相続は、遺言書どおりにするからそのつもりでいてな」

弟 「兄ちゃん、互いに嫁さんいる中で相続の争いなんて、みっともない真似したくないからね」

兄 「そうだよな」

弟 「で、家の財産は、どのくらいあるのかな。」

兄 「遺言書を見ないとわからないけれど、三億円程度だと思うよ。」

弟 「遺言書は、どこにあるの」

兄 「うん、弁護士先生が金庫にしまっていると母がいつも言っていたよ。」

弟 「ああ、下田先生のことだよね。いずれにしても早めに内容を知りたいね。」

兄 「そう思って、先生に連絡したから、まもなく来られると思うよ。」

弟 「そうか、三億もあれば、二人で分けても一億五千万円づつだね。」

兄 「そりゃ、そうかもしれないけれど、遺言書を見ないことには、何ともいえないよ。」

下田「こんにちは、お母さんのことでは、大変だったね。きっと天国で感謝されていると思いますよ。」

兄 「その節は、先生にも大変お世話になりまして感謝いたしております。」

下田「早速なのですが、これからご遺族のお二人にお母様からの遺言を読ませて頂きます。」

兄 「わかりました。では、よろしくお願い申し上げます。」

下田「では、読ませて頂きます。遺言書 万が一の時に備え左記の内容にて、遺産を処分致します。

   税金関係については、現金預金残の中からお支払いください。また、未納決済分についても、

   同様に現金預金の中からお支払いください。残りの財産につきましては、すべて、赤十字に寄付

   願いたくお願い申し上げます。 以上。」

兄 「えっ、先生、それ・・・・・」

下田「はい、ご生前からお母様は、財産を残せば、子供たちにとって百害あって一利なしですので・・

    との思いを語られてこうした内容にしたわけです。」

兄 「それは、ないよ。」

弟 「えっ、ままならないな」

下田「しかしながら、お母様は、もっと大切なものを残されましたよ。」

弟 「えっ、もっと大切なものってなんですか。」

下田「はい、実は、あなた方の本当の父親は、まだ、ご健在であることを知らせてとのことです。」

兄 「だって、母は、私たちが小さいころから、父は病気で早くに他界したときいていましたが・・・」

弟 「そうなんですよ。」

下田「実は、あなた方の本当の父親は、今の三角四角電気の社長さんなのですよ。」

兄 「えっ、あの三角四角電気ですか・・・・・・!」

弟 「ぐえ。」

下田「しかし、お母様とは、二十年前に離婚されています。よって、今回の相続も発生しないわけです。」

兄 「ということは、・・・・・・・・・」

下田「そのとおりです。相続での資産の支払いは、お二方には、一切生じないこととなります。」

弟 「そうか、母は、ぼくらが資産を得れば、取り合いや怠け者になることを危惧したのかもしれないね。」

下田「さすがに飲み込みが早いですね。まさにその通りですよ。」

その直後、二人の兄弟は、虚脱感と上場企業社長の息子であることに虚脱感と緊張を繰り返した。
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by warau_1 | 2009-06-12 02:53 | お笑いだよ人生