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糊まみれも運のつき

この世で「泥棒・ツンボー・けちんぼー」の三ボーあり

 人呼んで、「ねずみ小僧ジロ吉」は、泥棒したものを貧乏人に分け与え、貧しき人々より、

神よ、天使よと奉られもの。最近の悪徳こそ泥は、手が込み自分が楽するために金がないわけ

じゃないけれど盗まずにはいられない。「三つ子の魂百までも」とは、このことか。

 早くに両親亡くして大人になって、やくざな亭主に見初められ、結婚したが亭主の親から

認められず日陰生活強いられた女性。

アパートの管理人となりて、亭主の代わりに店子を面倒みることに。店子の留守宅出入りを

日課とするや、ついぞよさそうなものは、盗まずにはいられない。それも、店子の冷蔵庫にある

水分類に睡眠薬のハルシオンを粉にしたり、水に溶かしたりして、混入させる。

それによって、店子は、部屋に戻るやほとんど睡眠させられる。その間、必要に応じて、こそ泥

主婦は、金を使わず店子の部屋からすべて必要なものを取り去る。

 気づいた店子の一人は、部屋に戻るや水分類をすべて破棄して入れなおす。さらに部屋を

出るときに、ある仕掛けを想起した。

店子「こうしておけば、きっとねずみがとれる」と独り言。

主婦「まだ、あの部屋にいるのかどうか電話して・・・・・ジージー、出かけているわ」

 主婦は、夕食の食材をあさりに店子の部屋へ。ドアを開けて部屋に入る。歩くたびにパタパタ

と音がする。ネズミ捕りの粘着糊が靴にこびりついている。

 とってもはがれない。

主婦「なんてことを、やらかすのかしら、ここには、ねずみもいないのに・・・・!」

そして、盗んだ食材を手に部屋を出ようとするとドアに仕掛けてあった非常ベルがぎゃんギャ

ンと鳴り響き、そこへ店子が帰ってきて、とうとうすべてが露見。

主婦「あなたがどんな生活しているのか知りたくて入りました。」と謝罪。

店子「入ったのは、物を盗むためでしょ、手にしているのは、私の部屋にある米と味噌、砂糖で

   すよね。」

主婦「これは、そのあの・・・・・・」

 かくして「女ねずみ小僧」の盗みの現場を抑えた。まさに「ねずみ捕り糊」のおかげ。
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by warau_1 | 2008-09-29 01:39 | 小話アラカルト