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様々なキスのかたちがあるものだ !

老いらくの恋もグループ・ホームや様々な集いじゃ花々し!

「花も嵐も踏み越えて、行くは男の生きる道」一途に思ったあの人を老いても

忘れるはずもなし。

生きてる間に今一度、恋に落ちて見たいもの。かの人に似たりと思わば、追いかけ

りゃ、袖にされ「山のあなたの空遠く幸い住むと人の言う、ああ、我他人(ひと)と

連れ行きて、涙さしぐみ返り来ぬ」と再び探すもいずこの秋も同じ夕暮れ。

そんなある日に辿りつきめでたい話が飛び込んで思わず話に花咲く恋談義。

田吾作「やあやあ、お久しぶりだね。」

義 経「ようよう、元気じゃったか、お主も・・・・」

田吾作「随分と頭も薄くなったものよのう」

義 経「そう言うお主の頭も光り、輝いておるの!」

田吾作「そりゃ、もう、朝晩磨きをいれているからね。」

義 経「ところで、一昨年、同窓会で語っていた式部似の彼女とは、どうなった

    かね!」

田吾作「いやいや、それが聴いて欲しいね。聴くも涙の物語があるね。」

義 経「ほほう、聴かせていただきたいものだね。」

田吾作「ある日、さる場所、デートが成立、横浜、外人墓地を見晴らす丘の上」

義 経「いいね。いいよ。楽しみだね。その先は・・・・・?」

田吾作「式部似の冨美ちゃんに言い寄った。その時・・冨美ちゃんが『そっとよ!』」

義 経「何をそっとなのかな・・・・」

田吾作「もう、この時を逃してはならぬとばかり抱き寄せてがっしりと抱き唇を」

義 経「そ、そして・・・・・・・ゴックン」

田吾作「思い切り私の唇を彼女の唇に合わせた。あまり抵抗しない彼女、嬉しかった。」

義 経「で、ホテルに行ったかね。」

田吾作「ここからが大切、聴いて欲しいのさ。重ねた唇は、互いの体温で生暖か

    くえがった。

    しかし、口を開けて彼女の唇の中に侵入しようとした時、急に口の中が

    涼しくなった。」

義 経「おいおい、幽霊との接吻じゃあるまいし、何があったの・・・・」

田吾作「そうなんだよ。我が口の中に座していた部分入れ歯が彼女の口の中に飛び

    込みおった。」

義 経「なんじゃと・・・・・!部分入れ歯がね・・・」

田吾作「あわてて、彼女の口の中から自分の口に戻そうとしたが、時既に遅く彼女

    の口の中に、我が部分入れ歯はなし。」

義 経「なっなに、では、彼女が呑み込んでしまったのか・・・」

田吾作「一瞬、その様な思いが脳裏をかすめると心配で心配で・・・・」

義 経「けっ、結論は、どうなったの・・・」

田吾作「濃厚なキスを終えて、彼女がプレゼントがあるから目をつぶり口を開けて

    と言うから言われるままにしたら、彼女の手が我が頬を押さえ、口の中に

    彼女の指が入った。」

義 経「まさか、指で口の中をまさぐるとか・・・・」

田吾作「そんな彼女じゃないよ。開けた私の口の中にカチッと部分入れ歯を戻して

    くれたわけ。」

義 経「ほう、彼女はマジシャンみたいだね。」

田吾作「それで、別れ際に『入れ歯だったのね。うふふふふ』と笑いを残し去った。」

義 経「中々優しい女性ではないかいな。」

田吾作「それから、何度電話しても出てくれない。終わったのかもと嘆いていたら、

    彼女から電話が・・・・・」

義 経「よかったじゃないかね・・・」

田吾作「その電話の内容がね・・・・・」

義 経「素晴らしい内容だったのか・・・・」

田吾作「彼女が告白したいというのさ」

義 経「年齢的には、まだ五十代の独身女性と見受けているが、いよいよ、君への

    愛の告白か」

田吾作「それがね。『実は、私は総入れ歯で年齢、八十歳』とのこと・・・・」

義 経「えっ、彼女が八十歳、たまげたね。一目見た感じでは、五十代後半にしか

    見えないけれどねぇーーーで、どうなったの」

田吾作「これが本当のはがゆい恋なのかもしれませんね・・・・ぐふふふふ」
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by warau_1 | 2011-02-14 02:41 | 恋人とエピソード