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平成つづり方日記 「愛妻男冥利」

平成綴り方日記「愛妻男冥利」

 「花も嵐も踏み越えて行くは男の生きる道」出逢いと別れを繰り返し

辿り着きたる我妻の眠る素顔に癒される。

 金なし、能無し、力なし、渡る世間に欲もなし。ないない尽くしの道程

(みちのり)を夫婦寄り添い生きて行く、あの人、この人支え合う心温もる

春の空。

 唄の例えもある様に「見上げてごらん夜の星を」人それぞれが「地上の星」

と謳い上げ、心揺さぶる唄もある。

 妻に出会ったあの頃にゃ、一人夜長の虚しさに夜空仰いでギターを弾いた

あの唄・この唄想い出す。

 「唄は世に連れ、世は歌に連れ」想い出刻んだ人生カード。選んだつもりが

選ばれて、今のある事知りもせず「天の心人知らず」天の涙も雨となり、

草木育(はぐく)む恵みとなりて、命の泉満たしつつ、幸あれかしと天賦を恵む。

 夫婦円満団欒に話の華も咲き乱れ、想い出三昧語りつつ、夜の明けるも何の

その。朝焼け注ぐ窓際に小鳥さえずり仲間入り。

 「妻の笑顔を絶やさぬ様にそっと支えて生きて行く」これぞ、男冥利と言う

ものよ。

 さしつさされて飲む酒も五臓六腑にしみわたり、妻と二人の旅がらす。足腰

効かぬと言い合いながら,肩寄せ歩く散歩道。

 道端飾る草花に、うっとりほろりしゃがみ込み、語りかけたる妻の顔、見詰める

亭主の酔い瞳(まなこ)。夕焼け小焼けに包まれて、こころ童心眼はうつろ。

つなぐ手元の温もりが,想い出させる秋の夕。

 秋月(しゅうげつ)昇る東の空に、待ち焦がれたる妻の声。あの日あの時公園で

逢えていなければ、今日もない。心しみじみ感じつつ、妻の笑顔が愛おしい。

 幾年(いくとせ)過ぎし青春も遥か彼方の物語、夫婦(めおと)となりて、月日を

重ね一身胴体夫婦道。

 喜怒哀楽の数々を思い起こせば切なくて、瞳を濡らす日もあった。心一つに

なりながら、「あなた」、「おまえ」の呼び声も、「ねえ」「あの」に成り代わり、

挙句の果てに阿吽(あうん)の呼吸。無言のままに物事が静かに進む秋の日々。

 男冥利の日々過ごし、愛しき妻の優しさを、包み返す心で満たし、明日の

来る日を待ちわびる。
 
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by warau_1 | 2014-02-28 02:17 | 笑う門には福が来る