オレオレ詐欺未遂事件簿
「どうしてなのですか?」
世に「濡れ手に泡」のお金をだまし取る「オレオレ詐欺」が大流行。
ある日、留守番していた男子中学生の家に電話。
詐 欺 師 「もしもし、○○さんのお宅ですね。」
男子中学生 「はい、○○ですが。」
詐 欺 師 「お宅のお父さん、会社からの帰り道で交通事故をおこしました。」
男子中学生 「そうですか。で、どんな交通事故ですか?」
詐 欺 師 「いや、それが人身事故で、重症で、相手は近くの主婦なのです。」
男子中学生 「で、あなたとその主婦の方とは、浮気の仲なのですか?」
詐 欺 師 「しっ失礼な、私はべ、弁護士ですよ。とにかく、お金を私の言う銀行
口座に振り込んでもらわないと、病院で治療してもらえないとのこと
なので、振り込んでくれませんか。」
男子中学生 「交通事故で重症の人が直ぐに弁護士を呼べるのですか?」
詐 欺 師 「いえね、たまたま事故現場近くを歩いていたら、事故に遭遇したのです。」
男子中学生 「それで、父が重症を負わせてしまった主婦の方は、何と言う名で何処の
病院に運ばれたのですか?」
詐 欺 師 「それは、ほら、△□病院ですよ。」
男子中学生 「それで、その主婦の方のお名前は?」
詐 欺 師 「いや、それが、うーん」
男子中学生 「名前も知らない人の弁護士になれるのですか?」
詐 欺 師 「つべこべ言わないで、金を振り込めよ。いいか、これから言う銀行口座
にな」
男子中学生 「幾ら振り込めば、いいのですか?」
詐 欺 師 「そら、相手は重症だから最低100万円振り込まないと・・」
男子中学生 「判りました。それでは、病院の銀行口座と電話番号を教えてください。」
詐 欺 師 「だから、病院からも頼まれているから振り込めといっているだろ。」
男子中学生 「重症の主婦の方の弁護士さんが、いつから病院の弁護士になったので
すか」
詐 欺 師 「へりくつこねているんじゃねえよ。」
男子中学生 「何で弁護士先生がそんな乱暴な口でものを言えるのですか」
詐 欺 師 「しかし、おまえ、いやに慌てないなぁ・・・・・・」
男子中学生 「そりゃ、慌てるはずがありませんよ。」
詐 欺 師 「なんだと・・・・・」
男子中学生 「だって、家には、母と私しか居ませんから」
詐 欺 師 「だからな、おまえの父さんがよ長期出張とか言ってごまかして、家を空
けていたんだよ。」
男子中学生 「いいえ、絶対そんなことありません。」
詐 欺 師 「おまえ、やはり子供だな、何も判っちゃいないね。」
男子中学生 「いいえ、判っていないのは、叔父さんですよ。」
詐 欺 師 「なんだと・・・・・」
男子中学生 「だって、父が交通事故を起こせるわけがないからですよ。」
詐 欺 師 「えっ、どうしてだ!」
男子中学生 「だって、お父さん、先月亡くなったばかりだからね。」
「笑う」事件簿より
笑えるHP ランキングに投票!
by warau_1 | 2005-08-22 03:44 | 落ちない落ちも落ちの内