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ここまで、嫉妬がエスカレートすると・・・・

         一緒に道も歩けやしない・・・・な!

  人の世の巷に「好いた好かれた」数々あれど、稀なる嫉妬も愛のうちかな!

  世に「愛は盲目」と言うなれど、「あばた」も「えくぼ」に見えるよな、そんな

  恋に落ちるなら、何もいらないあなたがほしい。命の限り連れ添いて、

  共に白髪となるまでも傍に居たいと思うもの。

  あなたが泣けば、私も泣き、あなたの幸せ私の喜びと

  手に手にとって結ばれし、男女の仲は、日に日に相互に求め合う

  度合いも昇りて、止まるを知らず。

  そんな中での出来事で、たまたま駅のホームを男女が歩く、前からくる

  絶世の眉目秀麗美人が自分の彼氏に目をやりながら、前方15メートル

  向こうよりゆっくり歩いてくるよ。

  彼氏は、眉目秀麗美人の視線を知ってか知らずか歩く。

  彼氏を見つめる彼女の頬は、眉目秀麗美人に近づくにつれ、

  眉目醜悪婦人に変貌し、目つき顔つき鼻つきさえも狐のごとく君なりき。

  やがて、彼氏を見つめる眉目秀麗美人がいよいよ接近し、

  流し目、横目で彼氏に注ぐ眉目秀麗美人の瞳がきらり輝くよ。

  彼氏の傍で彼女の言葉途切れがち、頬は紅潮、眼は狐、唇とんがり

  嵐の前の静けさのごとき、無口となりし彼女の唇。

  やって来ました眉目秀麗美人、彼氏とニアミスしながらすれ違い。

  彼女の唇修まらずとんがり帽子の赤いまま。

  ままにならない女の心、ついに爆裂、歩みを止めて

  「今のすれ違った女性は、一体全体、あなたの何なのよ!」

  大声出して、彼氏をにらみ、じっと彼氏の答え待つ。

  何の話かさっぱりわからず彼氏は、鳩が豆鉄砲もろたよな

  そんな顔して答えるにゃ

  「知るわけなかろう、すれ違いの通行人に過ぎないよ」

  「あら、そうだったの」と彼女は、納得しないまま

  歩いてみるが歩も進まない。

  彼氏気をもみ「どうしたのか」と訊いてみりゃ

  「あの美人は、私よりもずっと美人だったわ」と

  いかにも悔しさ にじませ彼氏を睨む。

  「それがどうした」と答えてみれば、

  「あの美人は、ずっとあなたを見つめていた」と

  彼女が告げて、彼氏をつねる。

  その実、彼氏の片腕にしがみつくよに歩きつつ、最後に

  「私とさっきの美人とどっちが好きか」と訊く彼女。

  これでは、一緒に街も歩けぬと、彼氏の嘆きにじみ出る。

by warau_1 | 2005-09-14 17:49 | 恋人とエピソード