笑うには、笑うだけの種が

      「笑い」の次元を考えないとね・・・・・!

  世の中で笑いが生じる場面は、数々あれど、何が可笑しいのか

分からぬ場合もある。低俗な話題の中で、一人高尚な笑いネタを

語ってみても、さほどその場で受けるわけもなし。

  また、逆に高尚な話題の中でいくら駄洒落を連発しても、蔑視

されるのが落ち。

  一方、皆が大笑いしている場面に遭遇して、理由もわからず

一緒に笑いはじめる人もいる。

  金太 「いや、みんな楽しそうだね。」

  賢治 「これが楽しいなんてものじゃないよ、あっははははは」

  金太 「そんなに、可笑しいことが?」

  聡史 「金太、これが笑わずに居られるかよ、ぎゃっはははは」

  金太 「なんでそんなに笑っているの?」

  洋次 「だから金太、まったく知らないからそんなに平気なんだ」

  金太 「だから、何か゛そんなに・・・あはははは」(やや薄笑い)

  洋次 「だってさ、聡史の背中にな・・・ぎゃっははははは」

  金太 「聡史の背中がどうかしたのか?」(金太は聡史の背中

                            に眼をやる)

  金太の眼に入ったのは、聡史の背中に「この人愛人募集」と

書かれた紙が張られている。

  金太 「聡史、こんなの背中に貼ってちゃ、恥ずかしいだろ」

  聡史 「いやね、僕も知らなかったのさ・・・ぎゃっはははは」

  金太 「それがどうかしたの?」

  洋次 「新宿公園をこの格好で歩いていたら、聡史に・はは」

  金太 「聡史に何があったの?」

  洋次 「聡史に声をかけた女性が出現したんだとよ。」

  金太 「それは、ラッキーだね。」

  賢治 「それがね・・はははは、ラッキーじゃないのさ。」

  金太 「聡史が女性に声掛けられて可笑しい?」

  賢治 「あのな、その女性が問題なんだよ。」

  洋次 「その女性がホームレスの老婆だったのさ」

  聡史 「いや、まったく焦ったぜよ!」

  金太 「一体、その老婆に何と言われたのさ。」

  聡史 「『わたしじゃだめかい?まだ、使えるよ!』だって」

  金太 「聡史、おまえ、まだ結婚して半年だろ!」

  聡史 「うんだよ。こんなこと妻に知られたら離婚騒ぎだよ」

  金太 「いったい、聡史の背中に張り紙したのは、誰?」

  聡史 「それがね、まったく見当がつかないのさ。」

  洋次 「だから、余計に可笑しいのさ・・ぎゃっははは」

  賢治 「何しろ、ホームレスの老婆が聡史に言った・・はは」

  洋次 「『まだ使えるよ』とはね。」

  金太 「聡史、その方になぜ聞かないの?」

  聡史 「何をさ?」

  金太 「『何がまだ使えるのですか?』ってね」

  爆笑の渦が止まらなくなり、ただ、金太一人がぽかんとした。

  
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by warau_1 | 2006-02-07 02:47 | 笑いの哲学