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ペット ワンワン物語

   それほど惚れられても、そりゃ困ります!

  ペット可愛さ募りて、家族の一員として扱う世帯おおけれど

お犬様の種類は、ブルドッグ。白と黒のオス二匹。

  訪問するなり出迎えは、二匹のブルのモー突進。久しブル

だねお二方。

  頭ごと突進して来る勢いは、日増しに強くなりにけり。

買主 「やーだ、この子達、どうしてお客さんにそんな歓迎の仕方

    するの?」

私   「通いなれたるも、ここしばらく訪問できなかったからね。」

買主  「いくら久しぶりとは言え、突進することないわよね。」

旦那 「いやいや、良く来てくれたね。まあ、中に入ってよ。」

私   「おお、元気だったの。仕事も順調なの?」

旦那 「まあ、ちょぼちょぼだよ」

私   「まあ、こちらもちょぼくらいだよ。」

   と、旦那に進められるまま、応接セットに座ろうと長椅子の前に

立った途端、お犬様たちは、それぞれ私の足にしがみつき、何やら

腰を前後に運動開始。

買主 「やな子達ね。お客様どうして・・・・・」

私  「久しぶりだから愛嬌を振りまいているのですよ。」

買主 「だって、この子達、恥ずかしい格好してさ!」

   と言っている間に二匹とも私のズボンに液体を吹き掛けた。

私  「ありゃ、おしっこかけられちゃったかな?」

旦那 「いや、それは、おしっこじゃないよ。」

私  「それじゃ、なんなの?」

旦那 「そりゃ、決まっているでしょ。君の足に何を何してる間に

    気持ちよくなって、ついつい、放出したのさ。」

私  「ひょっとして、あれか?」

旦那 「んだ、んだよ。」

私  「乳白色なのは、あれか?」

旦那 「そうよ。別に毒じゃないけれど、ズボン大丈夫?」

私  「そうか、あれか、元気がいいな!」

旦那 「俺なんか、食事時、おかずに掛けられた時もあったよ。」

私  「いやー、それはまた格別な味がしたろ!」

旦那 「食べるわきゃないでしょ!」

私  「そりゃ、まあな。それこそ『ブルドッグソース』だよな。」

旦那 「おいおい、よそうや。これから食事だからな」

   一体全体、「あれ」とは、なんだかいまだに解明できず

   夜な夜な考えているのだけれど・・・・・・・ね。

by warau_1 | 2006-03-06 02:18 | もういいかい