和服のお嬢さんに声かけて!

    >思い込み、錯覚、乱れ飛ぶb>

  「十人寄れば、十人十色」と言うけれど、人は人なり感性・感情

様々ある中で、顔の形がそれぞれ異なる様に見方・言い方・想い方

千差万別、たまには奇想天外もあるものだ。

  生まれたての爬虫類の子供は、最初に見た生き物を親と思い込む

習性ありと言うけれど、類似の現象、大人の人間にも散見される。

  和服姿のお嬢さん、通勤ラッシュの電車に乗車、車内に香水ちらり

と漂わせ、一駅、二駅ラッシュに揉まれ、終点到着、そそくさと降車

したのは良いけれど、たまたま私の近くに居たために、後姿がくっきりと

見えてしまった。さあ、大変。和服の腰と裾の中間点に何やら見える

白いもの。

  私  「お嬢さん、お嬢さん」

 お嬢  「えっ、私ですか?」

  私  「うん、お宅だよ。やられていますよ!」

 お嬢  「何をやられているのでしょうか?」

  私  「和服の後に白いもの付けられていますよ。」

 たちまち形相変えたお嬢さん、着物たくし上げて、後ろを見るや

私の顔見て、大きな声で

 お嬢  「やだぁ!もう、どうしてくれるのよ!」

  私  「ちょっと、私ではないからね。」

 お嬢  「じゃ、誰なのよ!」

  私  「知りませんよ。第一、私が犯人だったら言うはずが

     ないでしょうに!」

 お嬢  「それもそうよね。済みません。」

  私  「駅員を呼びましょうか?」

 お嬢  「時間がないのよね。一体全体なんなの、これ!」

  やおらティッシュをバッグから取り出して拭き取って、鼻に!

 お嬢  「やだ!これ、あれよ!まったく頭にきちゃう。」

  私の様に純真・無垢なものには、「あれ」と言われても何の事やら

想像もつかない。通勤ラッシュの一こまでした。

  
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by warau_1 | 2006-06-19 03:11 | 小話アラカルト