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    サツマイモ談義

 サツマイモが老化防止とか

 人は永久なる命を求め、山越え、谷越え、花も嵐も踏み越えて、行くが人の

生きる道。どこかの歌の文句じゃないけれど、老化を嫌う人々よ。

 その昔、君子曰く「老化は、年齢を重ねたから老化するのでなく、希望と夢

を失うところから老化する」と。

 されど、頭髪ごま塩になるやあらゆる体毛がごま塩になれば、自覚せずに

いられよか。それでも、儚い望みを抱き老化防止の話に耳傾けて、言われた

ままの対策に着手。

 紳士A「いや、若作りの私と思っていたけれど、気づけば年齢、はや七十四歳」

 紳士B「私は、まだ、見た目四十歳に見えるでしょ。まだ、六十歳ですので。」

 そう言いながら、八百屋の前で紳士Aが立ち止まり、サツマイモを手にして

じっくりと見つめている。

 紳士B「いかがされましたか?」

紳士A「いえね、昨晩、テレビで見たのだけれど、サツマイモは、老化防止とか」

 紳士B「まだ、老化防止は、早いでしょうに。」

 そこに年の頃、八十歳以上のお婆さまが話しに入り込み・・・・

 老婆「そうそう、そのサツマイモ買ってたべてごらんよ。おいしいよ。その細くて

    赤いのが、一番おいしいよ。」

 紳士B「そうですか。何しろ、サツマイモは、老化防止にいいとか」

 老婆「そうともそうとも、特にあんたね、サツマイモ食べた方が良いよ。」

 紳士B「えつ、私が?」

老婆「そうとも、わたしゃ、腰も曲がっていないしね。」

 紳士A「そうだね。奥さんは、ろうかだよね。」

 老婆「えっ!」

紳士A「うん、ろうかは、つねに真っ直ぐだから・・・」

 紳士B「たまにまがりろうかもありますよ!」

紳士A「ろうかな?」

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by warau_1 | 2006-09-25 16:06 | 小話アラカルト