見せ掛けもたまには良いかもね

 見た目に何ともなくて、開けてビックリかきくけこ!

 「目に見える姿は、仮の姿」と言いつつも、見た目に左右される人の

心の浅はかさ。銀座・新宿・池袋、夜の帳に包まれる頃、街中に毛皮の

コートに身を包み、見目麗しき女性の数が増加する。人呼んで「夜の蝶」。

 OL・サラリーマン、足元にも届かぬ月収誇るすさまじき世界。

 時には、「まくら」で稼ぐ蝶もいる。見目麗しき姿なればこそ、哀れを誘う

こともある。泣いて泣かせた恋もあり、幾重にも心の中に重なりし、恋の

履歴は、数々あれど、厚き化粧に顔隠し、本性出さぬと心に決めて、

店に同伴出勤する蝶の群れ。

 支配人「凄いね、かおりさん、今日も同伴仕上げたの」

 かおり「そうよ、同伴しないと成績上がらないしさ。」

 支配人「そりゃ、もっともだね。」

 かおり「ところで、同伴のお客様にいつものコニャックお願いね。」

 支配人「はいはい、了解です。後ほどお席に届けます。」

 かおり「ところで、今日のワイシャツ、とっても素敵ね。」

 支配人「かおりさんに褒められちゃ、照れるよ。」

 こうした仕事の毎日に支配人と言えど、独身故に日々の選択物を

洗濯屋に出す暇もないこともある。かといって、使用済みワイシャツ

を着て、店に出るほど野暮もできない。そんな日々の休日に友人来る。

 支配人「おお、しばらくぶりだな。太郎」

 太  郎「よう、近くまで来たので寄って見た。」

 支配人「丁度良かったよ。今日は、休みなんだ。」

 太 郎「そうか、ところで、仕事でもないのにワイシャツ着ているの?」

支配人「ああ、これか。おもろい話があるんだよ。」

 太 郎「何?おもろい話とは・・・・・」

 支配人「先日、店の女の子が失恋したとかで、泣き始めてね。」

 太 郎「女性が多いから色々あるのだろうな。」

 支配人「それで、慰めている間にだんだんその気になってね。」

 太 郎「ほう、あんたがその気に!珍しいこともあるね。それで・・・」

 支配人「うん、近くのホテルにしけこんだんだ。ところがさ、着ていた

     ワイシャツが、これだったんだよ。」

 太 郎「それが・・・・・どうしたの?」

支配人「理由は、簡単、背広を脱いだ途端に、彼女が笑いこけてね。

      とうとう、ムード壊れて、事なかれでホテルを出たよ。」

 太 郎「ああ、そうだったの、背広を脱いで、僕にも見せてよ。」

 支配人「いいとも」

  彼が背広を脱いだ瞬間、抱腹絶倒。両腕から出ているワイシャツの袖

は、手首の少し上までしかない。また、首の襟からは、子供のあぶちゃん

のごとく、ワイシャツもどきにへそのところまで白い布が垂れ下がっている。

  さらに、蝶ネクタイは、首周りの襟にくっつけているだけ。あとは、総て

スッテンテンの裸。それでも見た目は「支配人」。と言うか裸の大将だった。

これぞ夜の蝶の支配人。 

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by warau_1 | 2007-02-07 17:29 | ビジターエピソード