懐かしき恋人発見!
その昔、心から溶けるほど慕った恋人。彼女は、ある時、連絡が途絶え、彼女の親族から伝
え聞くところ、結婚したと言う。心の傷口は、以来、血を流し続けたままだった。
そんなある日、渋谷の交差点を通過する一人の女性の後ろ姿が眼に止まった。
「彼女だ!」思わず心で叫び、信号を無視して追いかけた。そして近づくなり声を掛けた。
「あのーーもしやーーー」と・・・
彼女はおもむろに振り返って言った「あら、あたしの事かしら・・・・?」
振り向いた彼女は、紛れもなく、心で求め続けてきた彼女の後姿そっくりさんの
「オカマ」さんでした。
「あら、私とこれからデートしたいの?」
「いえ、あの・・・・このハンケチ落とされましたか?」
とっさに話題を変えて自分の手にしていたハンケチを「落し物」にした。
「あら、ご親切な方ね。とても嬉しいわよ。有難う。」と言って私のハンケチは、彼に持っていか
れてしまった。
きっと、そのハンケチで手を拭いたり、顔を拭いたりするのだろう。一言、告げておけば良かっ
た「今しがた、鳩にかけられた糞を拭いたばかりだからね・・・・」と。
でも、オカマさんは、私の恋人の後姿に酷似していて「うん」が良かったのかも・・・・。
え聞くところ、結婚したと言う。心の傷口は、以来、血を流し続けたままだった。
そんなある日、渋谷の交差点を通過する一人の女性の後ろ姿が眼に止まった。
「彼女だ!」思わず心で叫び、信号を無視して追いかけた。そして近づくなり声を掛けた。
「あのーーもしやーーー」と・・・
彼女はおもむろに振り返って言った「あら、あたしの事かしら・・・・?」
振り向いた彼女は、紛れもなく、心で求め続けてきた彼女の後姿そっくりさんの
「オカマ」さんでした。
「あら、私とこれからデートしたいの?」
「いえ、あの・・・・このハンケチ落とされましたか?」
とっさに話題を変えて自分の手にしていたハンケチを「落し物」にした。
「あら、ご親切な方ね。とても嬉しいわよ。有難う。」と言って私のハンケチは、彼に持っていか
れてしまった。
きっと、そのハンケチで手を拭いたり、顔を拭いたりするのだろう。一言、告げておけば良かっ
た「今しがた、鳩にかけられた糞を拭いたばかりだからね・・・・」と。
でも、オカマさんは、私の恋人の後姿に酷似していて「うん」が良かったのかも・・・・。
by warau_1 | 2004-10-22 00:17 | 小話アラカルト