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電車の中での喧嘩仲裁

       < 飛んで火に入る夏の虫 >

とある日、電車の中で見知らぬ同士の二十歳代の青年が、「足を踏んで謝らない、謝った」で口論。

そこで、背広姿の紳士が仲裁。

「うるさいんだよ。お前ら。他の人の迷惑も考えろ!」

「関係ねえ爺いは、引っ込んでろ」と背の高い(180cm程度)男が紳士を睨んだ。

「おい、こら、そこのガキ、次の駅で降りろ」と紳士。

「じじいと思ってえらそうな口利くんじゃねえよ。てめえから、片付けるぞ」

「何だと、貴様、よくも言ったな、家の組の者、三十名呼んでも良いんだな。」と紳士は携帯電

話を取り出す。

背の低い(160cm程度)ヤクザ風の男が、「いや、御見それしました。」と急に元気に。

「やいやい、こちらの方に無礼な事言いやがって、てめえこちらの親分さんに謝れ!」

「いや、別に喧嘩売った訳ではありませんので、誤解しないで下さい。」途端に背の高い男は

平身低頭になり、紳士に「ぺこん」と頭を下げて、次の駅で降りた。

小柄なヤクザ風が「や、親分、ああいう生意気な小僧をびしびし、やんないとね。ところで、親

分さんは、どちらの組の方でいらっしゃいますか?」

紳士曰く「それを聞いてどうするつもりや。」

「いえ、別に悪気があってのことじゃねえです。」とヤクザ風青年。

紳士は、おもむろに「じゃ、家の組の名前を言うから良く覚えて置けよ。」

とヤクザ風青年に向かって「家の組の名前はな・・・・・・・・・」同乗している近くの乗客もじっと

聞き耳をたてているのか、次の駅に向けて走り出した電車の中は、一瞬静寂が・・・。

「組の名前は『三年B組』だ!」

真夏の出来事だけに「車中見舞い」のつもりか。紳士は、次の駅で下車。

by warau_1 | 2004-10-25 03:14 | 落語だよ