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あわて者は、損をする !

何処を探してもありゃしない・・・・はず

  「タイムイズマネー」とは、「時は金なり」の英語バージョン。新宿飲み屋街で

アフターファイブ楽しんでタクシー乗り場で行列待ちのネオン街。

  サラリーマンには、至極の時間帯。タクシーにありつけ家にたどり着くまでの

ひと時が酔いに任せた鼻歌まじり。

運転手「お客さん、どちらまで・・・」

乗車客「地獄の果てまで乗せてってよ。」

運転手「お客さん、まじ、何処に行けばいいのですか」

乗車客「悪かった。ええと、市川まで頼むよ。」

運転手「はい、かしこまりました。じゃ、京葉道路で・・・」

乗車客「任せたよ。近くになったら起こしてね。」

   そういうなり居眠りの時間。

運転手「お客さん、市川に入りましたよ。起きてくださいな。」

乗車客「うー、よく眠ったな。で、今何処。」

運転手「はい、まもなく市川駅に到着します。」

乗車客「運転手さん、ちゃんとわかっているね。市川までこれたものな」

運転手「はあ、仕事ですから・・・・・」

乗車客「うーん、あんたは偉い。そうそう、いくらになるの」

運転手「では、市川駅に着けてよろしいのですね。」

乗車客「いいとも」

運転手「はい、到着しました。代金は、¥7680-です。」

乗車客「ちょっと、待ってね。」

   ポケットやカバン探せど財布が出てこない。現金も出てこない。ついに客は

 上着を脱いで、ズボンまで脱ぎ始めた。

運転手「お客さん、どうされました」

乗車客「それがね、金がねー。」

運転手「ご冗談でしょ。」

乗車客「とうとう出てこない。名刺だすよ、残金は、後から連絡して送金する」

運転手「結構ですよ。お互い様ですから・・・・」

   運転手は、成り立てだけに丁寧に客降ろし、「自腹で払う覚悟」を抱きながら

  客の降りた後、後部座席を見ると三万円がシートの背もたれの下に

  運転手「お客さん、お客さん」と呼べど姿は既にネオンに消えてしまっていた。

   「紙は見捨てなかった」とばかりに三万円頂戴してしまったそうな。

by warau_1 | 2008-02-02 02:08 | 小話アラカルト