生まれたこの世が悪いのか、生んだ親が悪いのか。親の因果か子に報い、生まれた顔に異変が生じ
親も慌てて医者に頼み込み手術して、何もなかった様に取り繕ったが、子供の心の中まで異変があるとは
お釈迦さまでも気がつかず。歳をとってニョッキリと異変の虫が頭をもたげ、悪さ百倍、罪悪感ゼロ。
この世に友達もなく、親の脛をかじり続け時折、人妻からの誘いに乗って、小遣い稼ぎにベットイン。
帰りに小遣い戴いて握り締め、何の罪も感じない。結婚などに関しては、「自分の人生しばるよな、馬鹿な真
似をしたくないよ」と強がって、その実、心は孤独な砂漠。
暇をもてあそぶ中で、インターネットを活用し、昔から慣れ親しんだ杵柄で、他人の生活のぞき見るそんな
趣味に明け暮れて、心の中まで腐る日々。
腐れば臭いをあたりに撒き散らし、電車に乗ることさえもままならぬ。親にねだって買ったワゴン車で走り
回るも行く宛てもなし。
人の道に反する生き方している自覚もありゃしない。見るもの、聞くもの、会う人々すべて自分より以下の
能力と侮蔑しているけれど、その実、何も出きやせぬ。
心のゆがみが歳重ねる毎に重症になり、気づいたその時、薬中毒患者。欝の薬と称して服用する薬も
MDMA。好きな女性タレント独占思考。誰にも渡したくないと豪語するも何の動きもできやせぬ。
薬に嵌った病人に世間が振り向くはずもなく、ますます悪さを繰り広げ、電力会社のネットワークへの
アクセス・パスワードも入手して、他人の生活のぞき見るだけがせめてもの慰みとなる。
電源ネットから進入すれば、ターゲットのお宅の電源ソケットに何が接続されているのか記号で表示。
それを検索すれば、記号は、トースターなのかバイブレーターなのか、クーラーか、コンピュータかが直ぐ
わかる。
コンピュータともなれば、不法侵入と知りつつも、ターゲットの人物のファイルを覗き、金になりそうなデータ
盗み出し、先に売って金にする。
まさかガセネタとも知らずにネタ売って、後から買主に金を返せと攻めたてられて、挙句の果てに外にも
でられず行くあてもなし。
そんな自分を誰かが救ってくれると思う心があつかましい。すでに司法の手が身近に迫っていることも知ら
ずにハッカーと洒落込んでいるふりしながらコンピュータに向かう姿を親に見せ、あたかもでかいビジネスして
ると錯覚させて、パラサイトを続ける四十代。
親は、生まれたその子の顔を忘れまじ。何があっても本人の言うがまま。それが本当の愛情どころか悪者
製造になっていることを知る術もなし。かくして司法の手にゆだねられるその日まで、電源ネットで侵入繰り
返す哀れな男の人生がやがて終着駅にたどり着く。 合掌
# by warau_1 | 2009-08-20 14:07 | お笑いだよ人生