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女性の独占欲も極わまれり!

歳はとっても御船を漕ぐ時は、元気いっぱい !

人の世に「食い物の恨みほど怖いものなし」と語り継がれて数百年。男も女も

人を恋しくてついぞ「上げるよ」と言ったその一言が奈落の底への招待状。

 恋する乙女の世界ならさもありなむと素通りできるものを、歳は六十歳過ぎりゃ

女の権化となりにけり。

 ある日、中年色男、壮年女性に親切がてら頼まれ仕事を請けたのがそもそも

間違いの発端に火を点けた。壮年女性の胸の中「私の頼みを快く引き受けてくれた

のは、彼が、私に好意をよせているからに相違ない。」と思い込み、にやにやしながら

未知行けば、前方より来る旧知の老婆、つかつかと壮年女性に声かけた。


老婆「あら、相変わらず忙しそうね。」

壮年「いえいえ、この程度は、まだ序の口なのよ。」

老婆「ところで、先日来、悩んでいる事あるのだけれど・・・」

壮年「何よ、言って御覧なさいよ。水臭いわね。」

老婆「そう、お時間大丈夫なの?お忙しいのにさ」

壮年「お宅のためなら、昨日今日のお付き合いではないのだからいいわよ。」

老婆「なら、言うけれど、お宅のビルの三階にいらっしゃる男性がね・・・・」

壮年「やだ、あの人、お宅に何かご迷惑をかけたの?」

老婆「いいえ、その反対でね、中身は言えないけれど、もう、心からお世話に

   なってね。このまま放置できなくて、どんなお返しをすればと悩んでいるの」

壮年「えっ・・・・あっそう。何をして差し上げたのか判らないけれどほ放っておけば

    いいのよ。」

老婆「そういうわけにもいかないでしょう。」

壮年「だってさ、あの人は、私が拾って世話している居候の様なものだからさ。」

  壮年女性、いささか彼の評判が高まれば、目が他の人に向かうと危惧。

壮年「なんだったら、私からお宅が感謝していたことを伝えてあげるわよ。」

老婆「いいのよ。ちゃんとお礼しないとこちらの気持ちがおさまらないからね。」

壮年「そういうけれど、あの人には、近づかないほうが良いわよ。」

老婆「あら、どうしてかしら・・・・あんなに素晴らしい男性なのに・・・」

壮年「いえね、お宅だから本当のこと言うけれど、彼ね刑務所帰りで家の居候なの」

老婆「あら、そんな風に見えないけれどね・・・・・・・・!」

そして老婆、いたたまれずに彼を自宅に招き真実を問いただすと

男性「そんな馬鹿な。私は、三階の会社の社員ですよ。名刺は、これ・・・!」

老婆「あら、お宅のビルの壮年女性が『あなたは壮年女性の居候』と言っていたわ」

男性「勘弁して下さいよ。私にも選ぶ権利は、ありますから・・・・」

老婆「じゃ、このお話は、デッチアゲなの?」

男性「全く、うそ八百です。なんなら当社の事務所にお立ち寄りください。」

老婆「あら、やだ。そんな見えすえてすぐにバレルうそをなぜ言うのかしらね。」

男性「それこそ・・・・誰かさんではないが『そんなの関係ねえ!』といいたいです。」

老婆「だって、いつも私が朝に寄る喫茶で出会う主婦達があなたを見ると『ほら例の

    刑務所帰りの居候よ』というからさ。みんな壮年女性が広めたのね。」

男性「そうねん・・・・・・・!」

地域に好かれりゃ、足元掬われ、足元に嫌われりゃ行く宛てもなしでは、救われぬ

男性、何を思ったか、老婆の手を取りゆっくりと壮年女性の目の前に・・・・

 壮年女性、無言のうちにビルに吸い込まれた。

by warau_1 | 2007-12-04 23:47 | お笑いだよ人生